第5章 流星群が誘う旅
「早苗ちゃん。ありがとね。お仕事気をつけて頑張ってね」
「また会えるかな。ひなたちゃん楽しかったよ」
お店の前で早苗ちゃんと別れた。可愛いらしい桃色の着物を着ているのに、手をブンブンと振りながら帰っていく姿を見て、後藤さんはため息をついた。
「すみません、ガサツな妹で」
「いや、紗奈みたいで本当、楽しかったです」
「え? 」
キョトンとする後藤さんにひなたは次行きたい所をお願いする。というか、これがメインだ。
「あの、後藤さん今日の柱合会議にいました? 」
「ああ、いたっすよ。なんか風柱さん、豪快に暴れてましたよね」
「そうそれそれ! 」
あの場に後藤さんがいたなら話は早い。金髪青年の事もご存知の筈だから聞いてみないと。
「あの時、不死川さんに殴られてた男の人いたでしょ、あの人って誰なんですか」
後藤さんは、ああ!と思い出したようだ。
「あの人、煉獄様ですよ。あの方の親父さんが炎柱で、すげー強い隊士なのに、最近は任務に酒持ち込んでるって。お館様は息子さんに事情を聞くために呼んだんすよ」
「そうだったんだ! 」
「そーそー。んで、普通さ、お館様と柱の前に呼び出されたりしたらもう、吐くか漏らすかだろ⁉︎ なのにあの息子は『それなら自分が柱になれば良い!』とか言いだすし。 お前、死にてえのかよって、あの場にいたアイツ以外全員が思うよな」
「へえ」
そんないきさつがあったのかぁ…。
「ただでさえ、柱が足りてねぇって、日頃から怒りまくってる風さんからしたら、じゃあお前の根性見せてみろよ?オラってなって、あの瞬間、アイツ死ぬなって思ったわ」