第5章 流星群が誘う旅
「お嬢様は、あまね様のご親族なんですか? 」
「はい。親戚です」
ひ孫と言っても信じてもらえないから、その辺りは濁しておいた。
「本当によく似てありますね。ご兄妹とかいらっしゃるんですか? 」
「私、ひとりっ子で。後藤さんは? 」
すれ違う人もいない通り道、後藤さんととりとめのない話をしている。
「俺は妹がいます。妹も隠をやってます。まだなりたてなんすけど」
「へえ!兄妹で隠のお仕事って、凄いなあ! 」
ひなたが感心したように言うと、後藤さんはため息をついた。
「まぁ、色々心配な事はあるんですよ…現場は危ないから気をつけろよって言ってるんすけど…。あと鬼殺隊で付き合う時は相談しろよって」
「ふーん。そっかあ。お兄さんは心配なんですね」
「妹は可愛いっすから。あっ、車が待ってます、あそこ」
道の端に車が寄せてあった。後藤さんと一緒に乗り込むと、車はゆっくりと走り出す。
徐々に人の通りの多い通りに出て、そこから車で走ると、賑やかな街に着いた。
通り沿いにはズラリと商店が軒を並べていて、重厚な創りのお店が多い。行き交う人は洋装だったり着物を着ていたり、街並みも綺麗で楽しい。
「薬局はこの先です。いきましょう」
「あっ、はい」
かんざしを売るお店の前を通ると、ガラス窓から華やかな店内が見えた。細工も細かい素敵なかんざしや櫛が沢山並んでいる。女の子なら誰もが入りたくなってしまうようなお店で、もちろんひなたも興味津々だった。