第5章 流星群が誘う旅
「ひなきちゃん、にちかちゃん。軟膏を買えるお店ってある?これで買えるかな」
ひなたの手を握り、紙幣を見た二人は目を丸くした。
「痛みに効く生薬の軟膏を売る店がございます。こちらの紙幣ですと、50個は買えます」
「えっ!大金だったんだね!! 」
不死川さん、金髪青年に何本プレゼントするつもりだったの⁈
ひなきちゃん達が手配をしてくれて、ひなたはその日のうちに、よく効く軟膏を売るお店に連れて行ってもらえる事になった。
「ひなた、街に行くならこちらに着替えてはどうでしょう」
部屋に戻って、ひなたを薬局まで連れて行ってくれる人を待つ間、あまねが着物を持って来てくれた。
華やかな夏の花模様の着物で、すごく可愛い。
「わあ!可愛いです!あまねさん、ありがとうございます! 」
あまねおばあちゃん、とは呼べない程に若く美しいので、ひなたはあまねさんと呼ぶことにした。
「着るのを手伝います」
慣れた手つきでひなたに着物を着せてくれるあまねが、腰の紐を結びつける時など、ひなたの身体に腕を回す度に、あまねから良い香りがした。
「あまねさん、いい匂い」
ひなたを抱きしめるようにして、紐を結んでいるあまねが優しく笑った。
「ひなたも良い匂いがします」
「本当? 」
「ええ」
あまねの大きな瞳と目が合うと、ひなたへの愛情を感じる。綺麗に着物を着付けてもらった。