第5章 流星群が誘う旅
金髪の青年を探して歩き回ると、門の前に先程の黒ずくめの服の人達が忙しく動いていた。5、6人いるだろうか。
ひなたは慌てて姿を隠した。誰かに見つかるのは避けたい。家を偵察していると勘違いされたくはなかった。
黒ずくめの服の人が先程の金髪青年を連れて来た。黒服の人達より頭一つ出ている背の高い金髪は、光の乱反射で辺りに輝きをまき散らし、周りにいる黒服と美しい色の競演になっていた。
まるでショーでも始めるかのようだ。金髪は派手で、黒服はかっこ良くスタイリッシュでワクワクする。
ひなたは隠れつつ、そんな光景を眺めていた。
やがて金髪は礼を述べて、黒服は金髪をいたわるようにあれこれ尋ねていたようだったけれど、金髪は礼儀正しい態度で返事をしたようで、黒服達はそれぞれ散って行った。
一人になった金髪は、立派な門扉の前で暫く立っていた。さっきも思ったけれど、立ち姿が堂々としている。長い髪は肩の下に届き、ハーフアップにしているのが凄く似合っていて、綺麗な顔に合っていておしゃれだ。
わりと離れた所からまじまじと見ていると、制服を綺麗に着こなしている姿はとてもスタイルが良くて、現代にいたらかなり注目のモデルになれそうな雰囲気を纏った人だ。
沢山のモデルを見て共演して来たひなたから見ても、この金髪青年はかなり華があると思う。
金髪青年は門扉の前に立ち、感嘆の面持ちで産屋敷邸を眺めた。ここに来る事ができて嬉しいと思っている表情だった。その瞳に焼き付けるかのように、目に映る景色を楽しんでいる。
そんな表情は凄く好感が持てて、この青年の屈託のなさを表しているようで、ひなたは知らず知らずに隠れるのをやめて青年の方へと歩み寄っていた。