第5章 流星群が誘う旅
「心配でございますね」
にちかちゃんが静かに言った。
「お父様に聞いて、私共に何ができるかを尋ねて参ります」
ひなきちゃんも同じ声で言った。
ひなたの胸は一杯になる。すぐに何ができるかを示してくれる対応の速さと人間性…。祖父・輝利哉の姉妹はやはり、非常に賢い女の子であることが伝わってくる態度だった。
「ありがとね。怖かったけど、なんだかホッとしてる…」
ひなたはおじいちゃんの家にいるのと同じ安らぎを感じていた。それに加えて、可愛らしい女の子達に会って幸せも感じている。
ふわふわのお布団の感じも気持ち良くて、眠気がふんわりと襲ってくる。
布団にまた横になると、二人でお布団を整えてくれた。紫陽花の柄の爽やかな木綿の着物は美しく、涼しげな着物を着たお人形みたいな子が、ひなたのお世話をしてお布団の周りをしずしずと動いている。
可愛らしくて目で追ってしまった。
そんなひなたに微笑で応える二人は、もうひなたの心を鷲掴みにするほど可愛らしかった。
「ありがとう。少し眠るね…」
瞼がゆっくりと閉じそうな気持ち良さの中、ひなたが二人に礼を言うと、ひなきちゃんとにちかちゃんはひなたの額と頬に優しく触れてから部屋を出ていった。
ひなきちゃんとにちかちゃん、眠る前にお父さんやお母さんから頬を撫でて貰ってるのだろうな。日頃されている人の仕草だった。
優しい気持ちでひなたはすぅっと眠りについた。