第5章 流星群が誘う旅
凝視するひなたの視線を全く気にするわけでもなく、二人とも唇に静かな微笑を浮かべている。大変可愛らしい。
女の子の顔を見ていて気がついた。ひなたの子供の頃に似ている。
髪型とかは違うけれど、白系の髪と目の感じ、抜けるように白い肌は、そっくりそのままひなたと同じだった。
女の子も何か思うところがあるようで、二人で耳打ちして何か囁きあっている。
そんな姿もフィギュアドールの様だった。
「お怪我はありませんか? 」
髪に赤い紐の髪飾りをつけている女の子がひなたに声をかけた。
ひなたは身体を見回して頷く。外傷もない。
「はい。何ともありません。ここは…? 」
髪に黄色い髪飾りをつけた女の子が赤い唇を開いた。
「こちらは私共の屋敷でございます」
まだ小さいのに、話し方も丁寧で上品だ。ひなたがいつも接している子供たちは元気一杯に笑い話すのに対し、この子達は非常に落ち着いていた。
どう見ても、おじいちゃんの屋敷の感じに似ている。ひなたは毎日おじいちゃんから聞いている産屋敷家の歴史の中に、こんな子供達の話があった事を思い出した。
「耀哉とあまねの間には五人の子供がいたんだ。長男の私、そして上に姉が二人いて、下に妹が二人。五つ子だった私達は、とても良く似ていて、黒髪の私以外は皆、ひなた、君のように輝きを持った白い髪色をしていた」
おじいちゃんはこんな話をしていたっけ。
ひなたに良く似ている事や、屋敷の感じ、着物を着こなしている点。この子達を見ていて感じる特徴が、全ておじいちゃんの話に一致していた。
つまり…。
「ここは、産屋敷家なんですな」
おじいちゃんみたいな話し方になってしまったけれど、双子はコクリと頷いた。
「本当は極秘でごさいますが、その通りでございます」
来た…やっぱりこの時代に来ていた。