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【SLAM DUNK】さよならロストジェネレーション。

第1章 #1:おもしろいチーム




そして試合が始まった。
パパから今朝聞いたけど、あの赤木って人がキャプテンになってから湘北にとっては初めての練習試合らしい。
対戦相手は前年度県ベスト4らしいけど、去年一回戦負けのチームにとってこの練習試合は荷が重いというか酷なんじゃないかな。
しかも今年は優勝候補とかなんとか言われてるらしいじゃん。
ダブルスコアで試合が終わったりしたりして。

なんて考えていた私をよそに、試合中盤、抑えれていた湘北は4番と11番を中心に猛追し始めた。
しかも11番は一年生と来た。

「おもしろいじゃん……!!」

点差はまだ17点と大きく開いているけど、まだ前半だ。
何が起こるか分からない。
4番と11番の勢いは止まることなく陵南を圧倒していく。
11番にボールが渡っただけでギャラリーの声は割れんばかりに大きくなって、私も自分の心臓が大きく弾んでいるのがわかった。
純粋に、私は目の前の試合を楽しんでいる。

そして、前半が終了した。
出足19-0と大量にリードされていた湘北だったけど、4番の赤木くんと11番の名前は分かんないけどスーパールーキーの2人がチームを引っ張り50-42とその差を8点までに縮めていた。

選手たちはハーフタイムに入り息を整えている。
それにしても湘北の赤木君と11番もなかなかいい選手だけど、陵南の仙道くんと魚住くんもいい選手だ。
これが練習試合だなんて惜しいな。
試合だったらと思うと手に汗握っちゃうね。

「あの……」

早く後半戦始まらないかなとワクワクしていた私の耳に、可愛らしい声が聞こえた。
声のする方を向くと、おさげの女の子が緊張した面持ちで私を見ていた。
首を横に傾げると、顔を真っ赤にして「安西さんですか?」とか細い声で聞いてきた。

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