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魔導人形

第5章 拠り所


あのケフカ様が年下……、ティナが今は10。
私と同い年だとするとケフカ様がティナに会ったのは、……14、5歳辺りだったのかな。

「じゃあ……ケフカ様は10年であれだけの魔法を身につけたんですか……?この世界で魔法は帝国にしかない技術なのに」

「ああ……、アレは帝国では陛下に劣らぬくらい魔法に詳しい研究者だよ。私は魔法というよりは魔法生物学者でね、ここでは珍しい幻獣を扱うと言うのでどうにかして設立時に潜り込んだ訳だ。ははは……、しかし人生そのものをかけている者にはやはり、知識では敵わないな」

「……ケフカ、すごいの?あたしはっ?」

「はは、ティナもすごいぞ。10歳でこんなに魔法が使える子はこの世界にティナしかいないだろう」

ティナはそれを聞くと誇らしげにした。魔法……、か。確かに帝国以外に魔法がないならティナはこの歳にしてプロフェッショナルなのだろう。

「見つかっている幻獣には限りがあるし、幼いものはすぐ息を引き取る事も少なくない。ただの魔獣からでは魔力の観察は出来ても仕組みを学びとることは敵わなかった。幻獣は机上論を現実へ変える素晴らしい存在だ……が、研究は停滞してきているとも言える。今はティナや024が一番研究所で働いてるよ」

「いちばん!」

「働いてる……か。」
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