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魔導人形

第4章 恐怖の色


あの光が理由だろうとは思う……あれは、魔導光なのか?ティナには見えていなかった様だった……。魔物、人、召喚獣、魔導アーマー、魔法薬。今まであらゆる存在が放つ色を見てきた。
しかし、あんなに大きく異様な光は見たこともない。大抵のものは色が一つの濃淡と決まっている、あんなにひしめきあっているなら……そこには何があるのだろう。


───脳裏には、パンドラの箱が浮かんでいた。


やがて悪寒は確信に変わった、震えが止まらない。今までに感じた事がないような強い恐怖、野生動物が危機に怯えるように圧倒的な力に身が縮こまる。

「024、さむい?」

「……ちょっと、ね。」

ティナは首を傾げると私の手を握った、小さな手の温度は死体の私にはよく分からない。でも、とても暖かい気がした。まるで凍てつく吹雪のように私に恐怖を叩きつけてくる魔力。

「ケフカ様!?」

「ふむ」
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