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魔導人形

第3章 訓練


「ケーフーカー!」

ティナの声と反対へケフカ様が動く、お陰で剣は私へと向かってきた。慌てて退けば剣が空を切る音がする。確かに魔力は見えるものの剣にはそれがない、ぼんやりとした色が動くばかりでその中で戦えるようなセンスも技術も備えてはいなかった。

「ティナ!部屋にいるみたいに気持ちを静めて!感覚じゃなく精神で見るんだ!」

「うーーーん……ん、ん?あっ!みつけたかも!」

そう言って確かにケフカ様の方へ走るが動くと見失ってさ迷う。魔導兵でも見えないものなのか、てっきりみんな魔力が見えるのだとばかり思っていた。
その後も暫く続けていたがティナに進歩は見られなかった。私はティナの近くにいれば魔力の消耗が少なくて済むようで、あれだけ魔法を放って暴れれば消耗する筈なのにかるく疲労する程度で済んでいる。

私に比べティナは疲れた様子でおんぶをひたすらせがんでいた。最終的にはケフカ様が折れ、おぶされたティナはそのまま眠ってしまう。眠る横顔を眺めながら歩いていると再び疑問が浮かぶ、今なら聞けるんじゃないだろうか?ティナの言葉の意味を。

「ケフカ様、1つ……聞いてもよろしいですか?」
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