第3章 訓練
─────────その後日の朝───
「さて……今日は魔導訓練日です、お前がティナの相手をするんですよ024。死に対する最低ラインが一番低くて済む、お前が……ねェ」
「!」
訓練……私が教える立場の筈がない、ティナと戦わなければいけないのか。まだ年端も行かない少女の華奢な腕に戸惑いの視線を向けると、それに気がついたケフカ様が嘲笑を浮かべた。
「お前は自分の心配をした方が良いと思いますよぉ?そうですねぇ、50回くらいは"死んで"貰いましょうか」
「ごっ!?」
ティナはそれ程恐ろしい魔力を秘めているという事だろうか。ケフカ様に廃棄部屋で魔法でなぶられ弄ばれた日が脳裏を過る。ケフカ様はおもむろに私の腕をとると両手首に金の腕輪をはめた。
「これは……?」
「お前は意識を保つ事だけ考えていなさい。後で嫌でも分かりますよ、ヒヒッ」