第2章 おままごと
「や〜っぱり私の見立て通りのサイズでしたねえ〜っ!」
「かわいい!」
「はは……さいでございますか……」
見られた。脱がされた。あまつさえそういう関係でもない男性に身体を見られた。もうお嫁に行けない。ごめんなさい……記憶にないお父様お母様……。
「ティナ~今日は何色おリボンにしよっかぁ~?」
「ピンク~っ!」
若干涙目になりつつふかふかのソファにしなだれる。あ、本当にフカフカ……。意気消沈する私の髪が持ち上がり項が引っ張られる感触。……ケフカ様が髪をいじっているのか。
「じゃ、024はこのリボンにしましょうか」
「リボンおそろい!」
「ウンウン、似合ってますよぉ?」
手を伸ばせば指先が柔らかなリボンの感触をとらえた。リボンなんて死んでから着けていなかった……生前は分からないけど、なんとなく気恥ずかしい。
「サァ、準備できましたねえ!朝食に向かいマショ」
「はーい」
「……はい」
手をとられ促されるまま立ち上がる。右手にティナ。左手に私。ケフカ様は"笑って"いた。