第2章 おままごと
「さぁて、次は~……?」
「つぎは~っ!」
「「024だ~っ!!!」」
二人の声が重なり反応する間もなく捕まってしまう。ティナが乗るケフカ様に抑えられ、馬乗りの格好で確保された。……ちょっと待てよ?この二人なにを?まさか?思考がフリーズした。
「うわあああああああ!!」
早朝、まだ闊歩する兵も少ない城に悲鳴が響く。まだ謁見したこともない皇帝は何事かと首を傾げたそうな。
「……まぁさか、僕ちんが024に張り手される日がくるとはねぇ……?」
「ハッ……!す、すみません」
思わず咄嗟に手をあげてしまったものの、怒りのポイントには入らなかったらしい。ティナはといえばキョトンとしている。そりゃ、ティナはまだ子供だ。でも私は死体とはいえ一応大人な訳で。
「024、おんなのこだったんだ?おそろいっ!」
「えぇ、そうですね……」
「心配しなくってもぉ、僕ちんティナで慣れてますからちゃーんと着せられますよぉ?」
そこじゃない!そこじゃない……!言いながら脱がせるな!ボタンを外すな!まるで駄々をこねているのはコチラとばかりに宥められ、当の私は固まってしまいもはや何も言い返せやしなかった。