第7章 魔性
一人に話しかけられると兵たちがあれよあれよと詰めかけてくる。質問責めにあったり、騒動やケフカ様の魔法に巻き込まれて怪我をした兵士たちの治療にもあたった。兵士たちによると先程のモンスターはランドウォームというらしい。
「さて、おーい!薪と板の支度はできたか?」
「板……?何をするんですか?」
「ああ、そのうち分かるよ。ケフカ様から命令される前に支度しとかないと下手したら死人が出るからな……」
曹長が慌ただしく食事の配給の号令をだし、板とやらを確認しに着いていく。板を用意していた兵はおよそ兵らしい装備をしていなかった、技術者か何かだろうか?
「お、アンタ噂のケフカ様のオンナだろ?」
「へっ、な、!?」
「おお……、あのケフカ様相手にそれだけの反応するって事はマジの話なのか」
男はヘラヘラしながら板を組み立てていた。話によると緊急事態のために乗せられている船大工らしく、コレを組み立てる為に何だかんだいつもケフカ様の部隊に連れ回されてるらしい。
全然気が付かなかった……、いつも居ただろうか……?
「……女に配慮できる程の板は無いなぁ、なんかあったらスマンな!」
「な、なんかってなんですか……?」
「何でしょうねェ」
「気になります、……うわ!?ケフカ様!!?」