第7章 魔性
「お前は封印の扉の力も見えるような話をしていた、つまり外界の力を吸収する魔物のような技の使い方……青魔導士か風水士に近いのではないかと思う。
───だからここへ来た」
「え、あ……。あの、ケフカ様……魔力が……」
「お前にはまず魔物の術を身につけてもらいます、さらに言えば……───目障りだ!!」
片腕にもはや身長の半分はあるだろう魔力の塊がメラメラと青白く輝き、それは流石の兵たちにも視認できるレベルとなっていた。そこにザワザワしだしたものだから兵の真ん中にそれが振り下ろされる。
兵は蜘蛛の子を散らすように霧散し、ある者は走り去り、ある者は遠目にコチラを伺っている。
「フン……、さらに言えば今のフレアやティナの最大火力のメルトンではない強力な魔力の放出を最終目標とするのだァ!!フォァーッホッホ!!!!……お分かり?」
「は、はい……しかし私に、そんな……」
「しかしィも、でもォも、ありません!やるんだよ!」
ピシャリと言われて背中をどつかれ、原っぱを先導する事になった。戸惑いからケフカ様を振り返るも、チッチ、と指を振られる。……これ以上のやり方や説明は訊ねても教えてくれそうにない。