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アイドル系大王様に惚れられました。

第2章 出会い


side



(げー、、)



席順的に教室の左前の方の一列目になってしまった



(最悪だ、、)



理沙は教室の右後ろの端っこで、後ろから2番目


横目で理沙を見て、いいなー、と思いながら、ふと隣を見ると隣の席の子はもう来ていて、机に突っ伏して寝ている



(出席番号1番の子、男の子だ、、

仲良くなれるかな、)



起きたら軽くおはようと言おうと思って、席につき、周りを見渡す



(あ、理沙)



理沙と目が合ってなんとなくアイコンタクトでちょっと緊張するね、と言い合うと、担任が入ってきて、朝のショートホームルームを始めた



「じゃああいさつします」



その合図とともに隣が起きるのが見えて、そちらの方を向く



「、っ、、」




(、かっこいい、、)




しばらく見惚れてしまっていると、私の目線に気づいた出席番号1番の子がこちらを向く



「?どうした、?」


不思議そうに少し首を傾げる彼


「あ、、いや!、おはよう、!」


さっき思っていた通り、あいさつをする


「おー、おはよ、」


そう返事をして大きな伸びとあくびをした彼を横目で確認する





(心臓が、バクバクうるさい、)





なんだこれは、とパニックになりながら今日の流れを話す担任へと頑張って意識を向けようとした



軽くふぅ、と息をついて、担任の言葉に耳を傾ける



「じゃあ、軽く自己紹介してもらおうかな

出席番号1番の人から順番におねがーい」



なんとも陽気な担任の言葉を聞いて、再度気になっている彼へと目を向けた


「え、、はい

岩泉一です

部活はバレー部っす

お願いします」



ペコ、と軽く頭を下げて、座った彼の言葉を何度も頭の中で繰り返す




(岩泉、、はじめくん、、バレー部なんだ、)




そのあとのクラスの子たちの自己紹介も自分の自己紹介も、正直覚えてない



少し熱くなったような気がする頬を、軽く抑えて1時間目終わりの休み時間が早く来ることを願った





(この、気持ちは、、なんなんだ、、、)




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