第5章 本当の気持ち
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「うん、、」
徹くんは、私からの言葉を察したのか、頷いて待っててくれている
「あのね、、私、ちゃんと考えたの、
最初は岩泉のことが好きで、徹くんを利用するみたいで申し訳ないな、ってずっと思ってた
でも、一緒にいる時間が増えて、徹くんと話す度に、色んなことを知っていく度に、、
私の中には岩泉じゃなくて、、徹くんしかいなくなったの、
こんな軽い自分、みたいなのが嫌で認められなかった、、
でも、、気づいた、、わたしね、、徹くんのことが好き、」
それを言い終わった瞬間、徹くんの匂いに包まれて、苦しくなった
徹くんが、私のことを強く抱きしめたから
「、、ちゃん、、」
「なぁに、徹くん」
「もっかい、、言って、?」
私は徹くんの腰に腕を回して
「徹くん、?好きだよ、?」
と言った
「ちゃん、、俺も、好き、、ううん、大好き、」
「徹くん、待たせてごめんね、?
私のために、、たっくさん、ありがとう、?」
「ううん、、そんなん、もう、、ちゃんが好きになってくれて、、充分だよ、?」
徹くんは私の首筋に顔を埋めていて、ずっと力強く抱きしめられている
「、、徹くん、、さすがにちょっと、、くるしっ、、」
「無理、ちょっと、我慢して、、」
その後もしばらく抱きしめて離してくれなかった
しばらくして、体が離れ、徹くんが私の頬に手を添える
(あ、、)
と思って、目を閉じると、暖かくて柔らかい彼のそれが私のに触れた
触れるだけなではあるが、前回したのとは違って長いやつ
名残惜しく離れて、徹くんは少し泣きそうな顔で幸せそうに笑った
「ちゃん、もう遅いし、行こっか?
親御さん心配しちゃうし、送るね?」
想いが通じ合って、お互い離れたくない、と思っていることはわかっている
だから、
「うん、でも、、今日わたしの親旅行いってるんだよね、、
だから、、もう少し一緒にいよ、?」
と、徹くんの手を握る力を強めて言った