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アイドル系大王様に惚れられました。

第5章 本当の気持ち


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かき氷だけ買って、一緒に花火が見れるところへと移動する


「ここらへんだったら、見えるかな〜?」


「うん、みんなが邪魔で見えなかったら、俺がのこと抱っこしてあげるねっ」


ニコニコでいう徹くんは、もう私の浴衣姿にだいぶ慣れたようだ


「そんなに私小さくないし!」


「俺より小さいから小さいんだよっ」


「もー!徹くんに抱っこされなくても花火見えるしっ!」


しょうもないやりとりをしながら、花火が上がるのを待っていると、


「会場の皆さま、お待たせいたしました」


とアナウンスが入る


「あっ!そろそろかな?」


「うんっ!楽しみだね??」


「楽しみ〜!っ、た、」


「ちゃん!」


後ろを通った人が私の背中に当たり、思わずよろけたのを徹くんが支えてくれる


「徹くん、ありがとう」


「いーえ?

てか、人増えてきたし危ないね、ちゃんちょっとこっちおいで?」


と言って、徹くんは私を引き寄せて、バックハグ状態になった


「え、、」


周りにたくさんの人がいる状況で、なんだか恥ずかしくなる


「ねぇねぇちゃん、?」


「っ、!」


徹くんが私の耳元で、甘く私の名前を呼んだ


「いつもちゃんは特別可愛いけど、今日のちゃんも特別かわいいね、?」


ぎゅ、と後ろから私のことを抱きしめて、囁く徹くん



「ちょ、、くすぐった、、

てか、周りに人がいるのに、!」


耳元で話され、くすぐったいのと、周りに人がいるのにも関わらずバックハグされている状況が恥ずかしくて、身を捩って離れようとする


「だーめ」


と言って、さらにぎゅーと力が強くなった



「ちゃん、周り、見てみて?

俺たちのこと、だーれもみてないよ??」



そう言われて周りも見渡してみると、

花火が上がりそうな方向を見上げている人
カップルでいちゃついてる人
楽しく大人数で話しながら花火を待つ人


色々な人がいるが私たちのことを見ている人は、確かに誰もいない



「そうだけど、、」



(こ、これは、!私の心臓に悪過ぎるっ、!)





「それに、、」



と意地悪く笑いながら、また私の耳元に顔を寄せた







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