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アイドル系大王様に惚れられました。

第5章 本当の気持ち


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「あ、及川だっ!」


「徹くん!」


私たちが手を振りながら名前を呼ぶと、やっと気づいて固まっている



「ん?なんか動かなくなっちゃったね?」


「いや、の浴衣姿見て、驚いてるねあれは」


そう言って、3人で徹くんへと近づく



「ちょっと!及川!」


「が可愛過ぎるからってかたまらないでよ〜」


「ちょ、ちょっと!2人とも!」


茶々入れる2人を止め、徹くんをみると目が合って、恥ずかしそうに顔を逸らした


「あ、やっぱりそうじゃーん」


「また幸せなお裾分けしてもらっちゃったっ」


2人は楽しそうに笑って、「じゃあねー」と屋台が並んでいる人混みの中に進んで行った



「徹くん、、?」



珍しく一言も発さない彼に少し戸惑う



「、ちゃん、、やばい、、」


「え?」



手で顔を覆って、そっぽを向いているからどんな表情なのか全くわからない



「ちょっと待って、、

ほんとに可愛すぎて、、直視できないかも、、」


「あぁもうっ、見たいのにっ!」と謎に葛藤している徹くん



そんな彼がなんだか可愛くて、笑ってしまう



「ちょっと、!何笑ってんのさっ!

こっちは真剣なんだけどっ、!?」


「いや、、だって、、!ぶっ、、ふふ、」



さらに笑い続ける私を、照れくさそうに睨む徹くんと目が合う



「っ、、」


また逸らした彼の手を握り



「徹くん、いこ?」


というと、ちゃんとこっちを見て



「行くけど、、

ちゃん、可愛すぎるよ、?」


と顔を赤くして言った



・・・



しばらくすると、少しずつ慣れてきたのか普通に話はできるようになってきた


が、


(ぜんっぜん、目が合わない、)


そんな状況に、私も楽しくなってきて、わざと意地悪してしまう



「ねぇねぇ徹くん」


「なぁに?」


「ねぇってば、」


「なーに」


「見てっ!」


「ちゃん、、楽しんでるでしょ、、」


そんなやりとりを何回もして、屋台を見て回った



少しずつ暗くなってきて、花火が上がるまであと少し



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