第5章 本当の気持ち
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「あら〜、3人ともかわいいっ!」
葉月ママに褒められて、へへ、と3人で照れ笑いをしあう
「じゃあ、いってきます!!」
「「お邪魔しました〜!」」
「いってらっしゃーい!」
可愛い葉月ママに見送られて、3人で花火大会の会場へと歩く
「及川、どこで合致??」
「んーとね、屋台の一番最初のとこ!って言われたんだけど、よくわかんなくて、、
3人で今から行って最初に見つけた屋台のとこ言おうかなーって」
「まあ、及川なら飛んできてくれそう」
「ちゃんのこと、大好きだもんねっ」
ニヤニヤとする2人に、なんだか照れ臭くなるわたし
「それで、結局はどうなの??」
「うん〜、、」
この会えない1週間、ちゃんと考えた
お試し期間が始まって1ヶ月と半分くらい
確かにきっかけは私が岩泉に振られたことと徹くんからの猛アタック
(3ヶ月のお試し期間、、)
一緒にいてずっと笑ってられるくらい楽しいし、すごく気遣ってくれるし、すごく優しいし、、
(一緒にいて、落ち着くし、、)
この1ヶ月ちょっと、徹くんと一緒に過ごしてみて彼のいいところがたくさん見つかった
それだけじゃない、男の子として、すごくキュンとすることも多い
それは、きっと私が徹くんを友だちとしてじゃなく、異性としてちゃんと見てて、意識しちゃってるから、、
「、好きなんだと思う、、、多分、。」
ずっと黙ってやっと答えた私に、キラキラとした視線をしたかと思えば、多分、との言葉でガクッとなる2人
「いやいやいや、もうそんなん、今のこの顔を見て、多分なとかないよねぇ葉月ぃ、」
「うんうん!もう十分、は恋する乙女の顔してるよ?」
ふふ、と2人して嬉しそうに笑っているのを見て、私は確信した
(そっか、やっぱり、私は徹くんのことが好きなんだ、)
そう思った瞬間、すとん、と自分の中にスッキリと落ちてきて、思わず頬が緩んでしまうのがわかる
「うわ、がニヤけてるぅー!」
「幸せのお裾分け、どうもありがとっ」
理沙と葉月がわたしの両腕にくっついてきた
「ちょっと暑いよぉ〜」
そんなこと言いつつも私の顔は緩んでいる