第4章 お試し期間
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(本当の、、)
その言葉になんだか申し訳ない気持ちと、嬉しい気持ちが溢れて、俯く
「あー、なにそれー?でも付き合ってないんでしょ?」
別の女の子がそういうと、
「俺が、いまこの子にお願いして、考えてもらってるところだから邪魔しないでもらってもいいかな?」
と、いつものように笑っているはずなのに、とても冷たくて思わず背筋が凍ってしまうようなトーンで言った
その瞬間、女の子たちの空気が凍って、
「じゃ、俺たち行くねっ!」
と言って、私の手を引き、校門へと向かった
・・・
校門をでて、すぐ徹くんが
「ごめんねちゃん」
と謝る
「え?」
「ちゃんのこと好きになってすぐくらいに、あいつらにはもう一緒に遊んだり、帰ったりできないって伝え続けてるんだけど、、しつこくて、、」
とても申し訳なさそうに話す彼を見て、本当のことを話してくれていることがわかる
(でもなにより、、
なんだかホッとしてる自分がいる、、)
「うん、、ありがとう、徹くん」
「いや、、でも俺さ、今日わかったことがあって、」
「ん?なに?」
いつものように手を繋いで、歩く徹くんを見上げる
「好きな子が、男と話してるだけでこんなに嫌な気持ちになるんだなって、」
「え?」
「恥ずかしい話なんだけど、。
部活の人と話してるの見たとき、嫉妬、しちゃった、」
徹くんは恥ずかしそうに、私を見て握る手に力を込めた
「意外と、俺って嫉妬深いかも、?」
少し熱のこもった目でこちらを見る徹くん
「っ、、」
なんだか恥ずかしい気持ちと、嬉しい気持ちが混ざって、何も言えなくなる
(なんで、、私喜んでんのよ、、)
「ちゃん?」
私の名前を呼ぶ徹くん
「、ん、?」
「だから、、気をつけてねっ??」
ふふ、といつものおちゃらけ徹くんに一瞬にして戻った
「え、?」
切り替えの速さに戸惑っていると
「だから〜、あーんまり他の男と喋ってると、おいかーさんなにするかわかんないよぉ??」
ニヤニヤしながらこちらを見る徹くんは、もういつもの彼