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アイドル系大王様に惚れられました。

第4章 お試し期間


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3日後、部活終わり、理沙とバイバイをして携帯を見ると、徹くんからの連絡はない


今日は私の方が早く部活が終わったようだ


(連絡入れて、徹くんの体育館の方に向かおっと、)



そう思って、『今からそっちに向かうね』と送り、前を向いて歩き出す


「菊川!」


そう私を呼んだのは、バスケ部のキャプテン


「あ、キャプテン」


こちらへと走って向かってきていた


「おつかれ!」


「お疲れ様です」


歩くのをやめ、彼の方へと体を向ける



「どうしたんですか〜?」


「あの最後の部活の後なんだけどさ、お疲れ様会しよ〜みたいな話をこの前部員だけでしてて、マネージャーも一緒に来てくれないかなーって!」



私たちが話している間に後ろからなんだかにぎやかな声が聞こえてきた


「あ、そうなんですね、じゃあ理沙とかにも聞いておきます!」


「おう!助かる!じゃあな!」


そう言って、キャプテンは颯爽と帰り道を走っていった


「はい!また連絡します〜」


そこで初めて、賑やかな声の正体を見る




(徹くん、、)




が、女の子に囲まれて私の方へと歩いてきていた



「あ、ちゃん、おつかれ〜!」



爽やかスマイルを振りまきながら、私の方へと向かってきていて、周りの女の子たちは「こいつだれ?」と私を見ている



「うんおつかれ」


(なんか、やだな、、)



居心地の悪さを一気に感じ、このまま理沙たちを追いかけて帰ろうか、と迷う


「じゃ、みんな

おいかーさん、この子と大事な用事があるから行くね」


そうみんなに告げると、


「えー、一緒に帰ろう〜」

「次は私とも行ってね!」


と次々に言い出す女の子たち



(え、、なんなの、、?)



言葉にできないイライラが私の中で大きくなっていく


私は何も言うことができず、黙っていると



「ううん、もうできないって前から言ってるでしょ?


俺、この子のこと大切にしてるから」



と徹くんが言った



女の子たちも私も「え?」と徹くんの方を見る



「その子、徹のなに?」



1人の女の子がそう言った



「俺がすっごく大事にしたくて、俺が本当の彼女にしたい女の子」



間髪入れず徹くんが答える




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