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アイドル系大王様に惚れられました。

第4章 お試し期間


side



「ちゃん、、」



彼が小さく私の名前を呼んだ



「ん、?」



「まさか、ちゃんが、俺とお試し期間で付き合って1ヶ月ってことを、覚えてるなんて思ってなくて、、」



「、ん、」



「ダメ元で、今日のこと聞いたんだよね、

でも、ちゃん、覚えててくれて、ほんと、、嬉しすぎる、、」



ぎゅ、と私を抱きしめる腕に力が入って、「すき、」とさらに小さく呟いた



(わたしの、、気持ちは、、)



このことはまだはっきりとは答えが出ていない



私は小さく


「ありがとう、」


と伝えた



・・・



しばらく抱き合って、いつものように名残惜しく離れた



「じゃあ、ちゃん、また3日後ね?」



「うん、また部活終わりに会おうね?」



「またね〜」



「またね、」



そういって、ニコニコで帰っていく徹を見送って、家の中に入る



「はぁ、、」



(今日も、ハグから進まなかった、)



理沙との話も相まって、さらに自分が徹くんのことをどう思っているのか、はっきりとせずにモヤモヤしている




自分が欲求不満なだけなのか、理沙いわく



「欲求不満!?そんなわけないじゃん!

そんなん及川がもう特別だから先に進みたいと思ってるんでしょ!?」


って凄い勢いで言われた



(でも、、)



モヤモヤ、としながら部屋に上がると、携帯が震えた



確認すると、メッセージは徹くんからで、



『次はいつもより長く一緒にいれるから

はやく3日後になってほしいねっ』



とのこと



私は、なんだか少しだけ先ほどのハグした時の幸せな気持ちを思い出し、


『そうだね!

ちょっといつもより遠回りして帰ろっか』


と送って、お風呂の準備を始める



すると、すぐに携帯が震えて徹くんから返事がきた



『いいね〜!

ちゃんスポーツショップ付き合ってくれない?』



『もちろん!』




私はそう送って、お風呂へと向かった




(私って、この前まで岩泉のことを好きだったはずなのに、、


徹くんへのこの気持ちは一体なんなんだろう、??)



そんなことを考えながら、お風呂に入って眠りに落ちた



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