第4章 お試し期間
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ドキドキしていたハグも3回してしまえば、少しずつ慣れてきて、
夏休みに入ってデートも1回して
気づけば、お試し期間が始まって1ヶ月が経った
夏休みはあと少しで折り返し地点になる
ピー、!!
笛の音がなって、ハッ、と意識を戻す
「〜〜
今、ボーッとしてたでしょ」
となりでニヤ、と笑っているのは理沙
(部活中にボーッとしてしまった、、)
「う、うん、、ごめん、、」
「いや、謝ることじゃないって!
どうしたのよ〜悩みがあるなら聞いてあげるぅー」
私の肩をツンツンとしながらニヤニヤする理沙
部員たちは少しでも涼もうと外に出たり、扇ぎあったりしている
私は理沙のそばによって、小さい声で話す
「んー、、実は今日で徹くんとお試し期間が始まって1ヶ月なんだよね」
「うん、、ごめん、まじでその徹くん呼びはいつになっても慣れる気がしないわ、」
「わかる、私もいまだに慣れきってなくて恥ずかしいもん、」
「だよね!
あーごめん、話が脱線、続けて?」
「あ、うん、それで、、すごく、言いにくいんだけど、、」
いきなりモゾモゾし出した私を、理沙は少し気味悪がって
「な、なによ、」
と少し距離を取った
「い、いや、、なんかハグ以上のことしないんだなーって、、」
「え、あの及川がまだハグ止まり??」
コク、と頷く
「は?、、え?まじ、?」
もう一度、コク、と頷く
「前に、徹くんは肉食系うんぬんの話を理沙と葉月としたから勝手に肉食と思ってたんだけど、、」
「えぇ、!?!?いやまって、まじで驚きしかないわ、
いや、てか、!」
理沙は何かに気づいたかのように、ビシ!とこちらを指差した
「ん?なに??」
「、及川のこと好きなん!?」
「え!?そんなわけ、!!」
「え、でも、、ハグ止まりって気にしちゃうってことは、、!?」
またニヤニヤとしだす理沙
そっからの話はずっと、及川のことを好き好きじゃないを繰り広げた
(まだ、、好きじゃないよね、?
てか、まだってなに、!?!?)