第4章 お試し期間
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終業式が終わって、教室に戻るとすぐに帰りのショートホームが始まったが、担任の
「あまりハメを外しすぎないようにね〜」
というゆるい言葉ですぐに終わった
「久しぶりの部活だね〜」
「そうだね〜
まじで夏休みも焼けないように日焼け止めいっぱい塗って、いっぱい買わないと〜」
理沙と隣に座って、半袖の袖を捲って、日焼け止めを塗りたくる
「体育館だからまあ、外の部活よりはましなんだけどね〜」
すると、ヒョコ、と及川が顔を出して
「いーわちゃんっ」
と呼んでいる
「おー、」と岩泉が返事をすると、及川が私たちの方へと向かってきた
「やほー及川」
「やほー理沙ちゃん
ねえねえちゃん」
「ん?なに〜?」
ニコニコ爽やかスマイルの及川を2人で見上げる
「今日、一緒に帰ろっ」
「えー、でも理沙が「いいよー!」」
「ちょっと理沙!?」
勝手に理沙が返事をして、
「大丈夫大丈夫ー!部員たちと帰るから〜♪」
と呑気に言いながらまだ日焼け止めを塗っている
私は塗り終わって、袖を下ろすと
「理沙ちゃんありがとっ!
じゃあちゃん、終わったら連絡して?」
と及川が嬉しそうに言って岩泉と教室を出て行った
「ちょっと理沙〜〜」
「へへ〜、だって、及川が女子と話してるの見てからちょっと元気なかったし、
素直ー!になってモヤモヤちゃんとなくすんだよっ⭐︎」
及川の真似っこをしてそういう理沙に、「もう、、」と言って、仲良く部活へと向かった
・・・
「ちょっと今のうちにビブス洗濯機入れてきちゃうね」
選手たちがダウンの時間に差し掛かったのを見て、私は理沙にそう伝える
「え、うん!ありがとう〜!
その間にもの片付けたり、コップ集めたりしとくね!」
「ありがとう〜!」
そう言って、一ヶ所にグシャ!とかためられたビブスを全部かごの中に入れて、洗濯機の方へと向かう
(あ、洗剤忘れた)
そう思って、部室の方へと向かうと、バスケ部の体育館のそばに見たことのある人が1人