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アイドル系大王様に惚れられました。

第4章 お試し期間


side


私は恥ずかしさマックスで下を向くと、及川の手に力が入って



「はぁ、、まじか、、」


という



少しだけ顔を上げて、横目でチラ、と及川を見ると、心なしか耳の赤い及川が繋いでいる手とは反対の手で自分の顔を覆っていた




(もしかして、、)




「及川も、照れてる、、?」



「っ、、!」



しばらく黙っていた及川が手で顔を覆ったまま



「ちゃんのがうつった、」



と照れくさそうに小さく睨みながら言う



「及川も照れたりするんだ、」



私は驚きのあまり、自分が恥ずかしかったことを忘れて、恥ずかしがる及川の顔を覗き込む



「ちょ、!ちょっとちゃん、見ないでよっ!」


「え!及川の照れてるとことか、絶対レアじゃんっ!みたい!!」


「やだ、!だめっ!」



そんなやりとりをしながら、仲良くご飯を食べて、時々一緒に勉強して、すぐに時間が過ぎていった




・・・




「あ、ちゃん、そろそろ帰ろっか」



及川が私に自分の携帯で時間を見せてきた


19時がすぎていて、外を確認すると少し暗くなり始めている



「あ、ほんとだ、、

楽しくて時間忘れてた、、」



「ね?

俺も全然気が付かなかった

ごめんね、ちゃん遅くなっちゃった」



少し申し訳なさそうにする及川


「え!ぜんぜん!

及川といると楽しくて時間過ぎるの忘れちゃうよ〜」


というと及川の表情が一変し、とても嬉しそうに笑った



キュン、



(アイドルの笑顔みたい、、!)



あまりの眩しさに、うろたえそうになりつつも、一緒に帰る準備を進める



「ちゃん、送ってく」



「いや、家近いし及川も遅くなっちゃうから大丈夫だよ?」



「もう少し、一緒にいよ?」




(うっ、、その言い方は、ずるい)




私は断る言葉も思いつかず、


「ありがとう、お願いします、」 


と言った



外に出ると、またさらりと手を繋いで私の家の方へ歩き出す



歩くスピードはもちろん私に合わしてくれている




(なーんだか、、バイバイが寂しいなー、)




楽しかった時間もあり、少しだけ切ない気持ちになる私




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