第4章 お試し期間
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ちゃんと勉強も頑張った(はずの)夜が終わり、次の日しっかりと午前中に帰らされる私
(今回のお泊まりも楽しかったな〜
及川来るって言ってたけど、本当に来るのかな??)
そんなことを考えながら、家までの道を歩いていると携帯が震えた
(あ、及川からだ)
『13時くらいに迎えに行くね!
一緒にお昼食べて、勉強しよっ』
とのメッセージ
(おっけー!ありがとうー!っと、)
私もメッセージも送って、家に帰って準備をした
・・・
時計を見ると12時55分
(そろそろかな?)
と思っていると、タイミングよく携帯が鳴った
♪〜♪〜
「あ、もしもし?及川??」
「ちゃん、おいかーさん着いたから準備できたら出てきてねっ」
「あ、もう準備できてるからすぐ出るね!」
「はーい!ありがとっ」
電話を切ってすぐ、荷物を持って「いってきまーす!」とお母さんに言って家を出る
「おまたせ!」
「ううん!ぜんぜんまってないよっ」
「お迎え、ありがとう」
「俺がやりたくて来てるんだよ?
行こっか、ちゃん」
そう言って、さらりと繋がれた手
(だいぶ慣れた気ではいるけど、、)
スラリと伸びた長い指が、私の手より思ったより大きくて、小さくきゅん、と胸を鳴らしてくる
お試し期間が始まって今日で2週間
いつも通り、他愛もない話を楽しくしながら、
「今日は何食べたい気分??」
と爽やかに聞く及川
「うーん、そうだな〜、、」
そこで私は、ふと気づいた
(こ、これって、いわゆる、、初デートなんじゃ、、!?)
その瞬間、一気に体温が上がって、思わず握った手に力が入ってしまう
「、、ん?ちゃん、??」
不思議そうにこちらを覗く及川に対し、さらに恥ずかしくなった私
「え、?」
そんな私を見て驚く及川
「や、、あの、、え、と、、これっていわゆる、デートってやつ、??」
「え、!?あ、、うん!
え?いまやっと、それに気づいたの?」
「う、うん、、」