• テキストサイズ

アイドル系大王様に惚れられました。

第4章 お試し期間


side



「これ乗り越えたら夏休みこれ乗り越えたら夏休み、、」



「理沙、ちょっと静かにして」



隣でブツブツと言いながら、数学の参考書を広げる理沙



その顔は昨日から始まったテスト期間に絶望しか感じていなさそう



今日は前回のテスト期間からこれから恒例になりそうなお泊まり勉強会


前回はわたしの家、今回は理沙の家になった





「ふふ、いつもはテンションアゲアゲなのに、テスト期間になると真反対になる理沙ってほんとに面白いよね」



目の前に座る葉月は、暑さをも吹き飛びそうな可愛さで笑っている




「ああああああ、!勉強なんてなくなれっ、!!」




理沙はうわぁぁ!と体を後ろへと投げ出した



そんな理沙を2人で笑う




「てかさ〜、及川って意外と肉食系なんだね」


前のめりで葉月がニコニコしながら私に言った



すると、



「いや、意外じゃないでしょ」



と理沙がすごい勢いで前のめりになって、私の方を見る



「「、え、!?」」



わたしと葉月の声が被って、理沙の方をみると



「が岩泉のこと好きだって言ってたから、言わなかったけど、はじめから及川はずっとにアピールしかしてなかったよ!」



と少し鼻息を荒くして言葉を続ける



「そ、れ、に!

遠足のバーベキューの時、岩泉と話してるのことめちゃくちゃ見てたし、!」



「えぇ、!?」



「あ、それは私も思ってた〜!」



「えぇえ!?葉月も、!?」



(そんなに周りにバレバレなほどだったの、??


それに気づかないわたしって、、)



人生で初めて自分が鈍感なのか?と疑うレベルの話に驚く




「お試しで3ヶ月ね〜

これから夏休みだし、2人きりで会う機会が増えれば及川のいいところたくさん見つかるんじゃない??」



「そうかな〜、?」



うんうん、と頷きながら理沙の話を聞いていた葉月が続ける



「及川すっごい優しそうだし、もともと私は岩泉とくっつくより及川とくっつけ!って応援してたからその調子!って感じ〜」



「えぇ、、2人とも〜、、」



意外と乗り気な2人に押され、うーーーん、となっていると


♪〜


と音楽が鳴り始めた



/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp