第3章 終わりと始まり(?)
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長いと感じていた梅雨も終盤にかかり、テスト週間に入った
テスト週間は部活が休みになるので、放課後には学校で勉強する人がいたり、遊びに行く人がいたり様々
(昨日の夜、及川から明日一緒に帰ろうってLINEがきたけど、私待ってたらいいのかな、?)
帰る準備が終わって、どうしようか、と考えていると、理沙と葉月が私の席へとやってくる
「帰ろ〜」
「帰ろ〜」
いつも通り一緒に帰るつもりの2人に、
「あ、ごめん、今日及川に一緒に帰ろうって言われてて、、」
というと
「「えぇ!?!?」」
とあたりまえに驚く2人
「まぁ、私はなんとなくそうかなって思ってたけど、、」
ボソ、と理沙が呟き終わったと同時に、及川が私らのクラスへと入ってきた
「やほ〜、あ、今日ちゃん借りるね〜」
爽やかスマイルで理沙と葉月にいう
「知ってるーー今聞いたもんね〜」
「仕方ないから今日だけ貸してあげる」
2人はそう言って、「また明日ね〜!」とニコニコしながら教室を出て行った
「じゃ、ちゃん行こっか」
「うん!」
岩泉は放課後になってすぐ教室から出ていった
(何か予定があるのかなー、、)
及川と2人でくだらない話をしながら玄関へと向かう
下駄箱について、外を見ると雨が降っていることに気づいた
「あ、傘、、教室に忘れてきた、!」
教室に自分の傘を置いてきたことに玄関についてから気づき
「とってくる!まってて!」
と走り出そうとするとパシ!と腕を掴まれた
「まって!ちゃん!」
「え?」
「俺の傘で一緒に帰ろ」
「えー、、」
(確かに今からまた3階までのぼるのはめんどくさい、)
「だってめんどいじゃん?のぼるの」
「だよね〜、じゃあ一緒にいれてくれる?」
「もちろんだよっ」
そう言って、及川の傘に入って並んで歩く
校門をでてしばらくして及川がいきなり私に聞いてきた
「ちゃんさ〜、岩ちゃんのこと好きでしょ?」