第3章 終わりと始まり(?)
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季節は修学旅行がある夏になろうとしていた
遠足の後、席替えで私と岩泉は離れてしまって、少しだけ教室で話すことが少なくなってしまった
でもいつのまにか私と理沙、遠足で仲良くなった葉月の女子3人と岩泉、及川の計5人で仲良くすることが多くなった
「今日も雨〜、、髪崩れるからやだぁ、」
理沙が体育終わりにスカートをパタパタさせながら言う
「ちょっと、理沙、パンツ見えちゃうよ」
そう言って焦るのは小さくて面白い葉月
「だいじょぶだいじょぶ〜
てか、修学旅行たのしみだけど、その前のテストやだ」
「わかる、、やだよね、、」
私がげんなりした表情でいうと
「いいじゃん!は成績いいもん、!
私は赤点という点数を取りかねない、!!」
ヒィ、!と理沙がいって、それが面白くて笑ってしまう
すると、いつものようにひょこっと顔を出すのはフワフワの髪をしたチャラい彼
「あ、及川」
「やほ〜、テスト期間は一緒に勉強したらいいと思うよ〜?」
ニコニコしながら私の横に座る
「みんなで協力して楽しい修学旅行にしよぉねぇ、」
と泣き真似をする理沙
「あ、ねぇねぇちゃん」
「ん?」
及川が私を呼ぶと同時に、理沙と葉月が2人で勉強会の話を進め出した
「今度、一緒に帰ろうよ」
「2人で?」
「うん、そうそう2人で」
「いいけど、みんなで帰らなくていいの?」
「うん、俺2人で帰りたい」
不思議だなー、と思いながら、
「わかったーいいよ〜」
というと、
「やったねっ」
と超スマイルで、隣の自分の教室へと戻って行った
「ねえねえ!この日お泊まり勉強会しようよ!」
2人がキラキラした目で私を見る
「え!どの日どの日〜?」
(お泊まり!勉強会、!楽しそう〜!!)
「えっとね〜、、テスト週間の真ん中の日!金曜日〜!」
「いいね〜!予定いれとく〜!」
及川との会話は、お泊まり勉強会という魅力的な言葉によって後回しになった