• テキストサイズ

アイドル系大王様に惚れられました。

第3章 終わりと始まり(?)


side



そのあとなにごともなく学校生活を過ごしていた


ひとつだけ、あの日を境に変わったことといえば、毎日一度は及川が話しかけてくる



そして、それは遠足の今日も、、


「ちゃーん!やっほ〜!」


「あ、及川くんやほ〜」


今日も髪をふわふわさせながら、こちらへと向かってくるチャラい及川くん


「あ、岩ちゃんもやっほ〜」


「うるせぇ及川、お前クラスちげぇだろ」


わたしの隣にいる岩泉はお肉を焼きながら、怪訝な顔をして隣のバーベキュー場から来た及川くんを睨む


「えー、だってたーくさん行き先に候補があった遠足で、せっかく同じ場所になったんだから、仲良くしないともったいないよねぇ〜?
ね?理沙ちゃん!葉月ちゃん!」


「そうだよねぇーわかるわかる〜」


「じゃあそうかもね〜」


理沙と葉月は笑いながら、及川くんのことを流す


葉月は遠足のバーベキュー班が一緒になって、小さくて面白いからすぐに私たち2人に馴染んだ


そして、バーベキュー班を作るとき、理沙が隣にいる岩泉をほぼ無理やり同じ班に入れてくれた



(及川くんって時々かわいそうになるキャラだよね、)



そんなことを思いながら、私もお肉を焼くのを手伝おうと立ち上がって、箸を取る


すると、岩泉が隣の私に手を伸ばし、箸を奪ってきた


「え、?」


「あぶねぇからやらなくていい」


その横顔があまりにもかっこよすぎて、キュンと胸が鳴って、顔がなんとなく赤くなったような気がする


「、わかった」


ストン、と座ってなんとか心を落ち着かせようとした


理沙と葉月と及川くんは、3人で楽しそうに話している




(落ち着け、。落ち着けわたし、)



結局最後までドキドキしながらバーベキューを終えて、さらに私は岩泉のことが好きになった



/ 50ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp