第33章 歪んだ愛で抱かれる 後編 【三成】R18/ヤンデレ
「あっ…」
悩ましげに名無しは眉を寄せる。
三成がそっと突き上げると、
「あ…きもちいい…」
彼女は大きく顎をそらして喘ぎ始めた。
体の内側から下肢が溶かされていくような気持ちよさ。
「良かった…」
安堵した三成の目の前にある無防備な白い喉。
上気した肌からは桃のような甘い香りが漂っている。
衝動的に噛みついてしまいたくなるのを抑えて、口づけを落とすに留めた。
「悦さそうですね…名無し様。今度は自分で、好きに動いてみてください」
まるで操られているようにその言葉に誘導された名無しは、おそるおそる腰を浮かせた。
「んっ…」
腟内に当たる箇所が変わると、得られる感覚が変化に彩られる。
名無しは次第に腰を上に下に、あるいは前に後ろにと動かし始めた。
恥じらいのある奥ゆかしい動きではあったが、蜜壺が快楽に目覚めていくのには充分な刺激が得られる。
トロンとした目で頬を紅く染め、
甘い吐息をもらして自ら腰を揺らし、
愉悦に溺れていく…
自分だけに見せる淫らな彼女の姿を、この上なく美しいと思いながら三成は満足そうに見やった。
こんな卑猥な様子、普段の楚々とした名無しからは誰も想像できないはず。
「ああ…この瞬間をどれほど待ちわびたか。名無し様はとうとう私の手に堕ちた…」
三成はこらえきれずに高笑いした。
「今まで、貴女が一番思い通りにならなかった…。策は概ね上手くいきましたが、名無し様はなかなか私の意のままにならない…」
「……」
その言葉が耳に入るも思考が追いつかない様子の名無しに構わず、三成は胸中を吐露し続ける。