第31章 歪んだ愛で抱かれる 前編 【三成】R18
腰にひっかかっていた襦袢をしゅるりと脱がされ、肌をすべてさらされてしまう。
それを恥じらう間すら与えられず、覆いかぶさった三成に唇を奪われた。
「んっ…」
しばらくは優しく触れるだけだったが、やがて侵入してきた舌に上顎から歯の裏まで探られていき、さらには舌を絡みとられる。
好きな人と交わす口づけ、その心地よさは極上のものだった。
「んぅ…う…」
(でも…こんなことをしては…)
今の自分は夫がいる身。
再び理性が戻ってきて、これは不貞だと我に帰る。
妙な熱に浮かされて秘めていた思いを隠しきれず、抱きしめてほしい、愛されたいだなんて自分から言ってしまった。
それに彼が応えてくれて、こんな状況になった…。
自らの矛盾に混乱し、深くなる口づけから逃れようとしたけれど、覆いかぶさる三成の体の重さで身動きがとれなかった。
「んん!…うっうっ!」
(待って…)
そう言いたくても唇を塞がれて声は出せず、手で彼の胸を押してもびくともしない。
意図的に体重をかけて、名無しの動きを封じているような気さえしてくる。
やがて名無しが大きな快感と圧迫感、息苦しさから、くらくらと何も考えられなくなった頃を見計らったように、三成は唇と体を離した。
ぐったりした裸身を愛おしそうにじっと見つめる。
「名無し様はすべてが美しく、愛らしいのですね」
耳元で囁かれながら触れるだけの口づけを落とされ、さらに熱い舌で首筋を舐められて、名無しはびくりと肩をすくめた。
「それに感じやすくて、そそる反応をしてくださる…」
長い指でツーッと彼女の胸元から腹部までなぞっていくと、いきなり両太ももを掴んで大きく広げた。
「いやぁっ…!」
あまりの羞恥から、名無しが脚を閉じようとしても強い力で膝を立てられ、さらにはぐいっと押し開かれてしまい、とうとう付け根まであらわになった。
「ああ…濡れていますね。良かった」
「やっ…やめて…そんなところ見ないで」
涙目での名無しの懇願は届かず、
「きれいです。ますます興奮する」
三成はそんなことを言いながら指を伸ばして秘裂をなぞった。
「あぁっ…!」
疼きを生み出す核心に近い箇所への刺激。
名無しはたまらずに大きく身悶え嬌声を上げる。