第31章 歪んだ愛で抱かれる 前編 【三成】R18
「ずっと触れたかった…」
三成は彼女の反応を見ながら頬に口づけて、襦袢の衿をぐいっと開き、あらわになった胸元へと手を滑らせる。
「ああ…何てきれいな…」
上気した肌が透き通るような色をしているのは月明かりの下でもわかり、三成はゾクゾクと見惚れる。
胸の膨らみの形とやわらかさを確かめながらなぞり、すでにツンと固くなっている小さな頂きを指先で転がすと、
「あんっ…!」
名無しは顎をそらして一際大きく反応した。
(きもちいい…!自分で触ったときよりもずっと…)
「ああ…もっと…」
唇から思わずこぼれてしまった素直な言葉。
三成はそれに応えるように片腕を彼女の背中に回して支えると、もう片方の手で右胸を下からすくい上げ、その先をくりくりと摘む。
「あぁっ…あん…」
さらに、顔を寄せて左胸を口に含み吸いたてた。
「んっ…きもちいいっ」
望んだ以上の刺激が与えられ、名無しは一気に押し寄せた快感を享受する。
(…でも…)
激しい渇望が多幸感で満たされたら、次第に理性が戻り始める。
(…私…何てことをしているの…)
先ほどまでの自分は明らかに尋常じゃなかった。
そう自覚して思わず逃れようとしたけれど、背中に回された三成の片腕に拘束されたように強く押さえられ、もうそれは許されなかった。
じゅるじゅるっ…
ちゅぱっ…
ちゅうぅ…ちゅくちゅくっ…
淫靡な音が大きく響く。
胸肉ごといきなり強く吸われ、その先を激しく動く舌でなぶられて…。
「…あぁっ!…やぁんっ」
下腹部をジンジン痺れさせるような強い刺激に、たまらずバタつかせた足が宙を蹴る。
そのまま長い間、いいように胸を弄られ続けていたら名無しの体の芯はぐすぐずに溶けてしまい、くらりと三成の胸にしなだれかかった。
「名無し様、大丈夫ですか?」
名無しが虚ろな目で見上げると、そのまま抱えられて運ばれ、そっと褥に下ろされる。