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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第21章 艶やかな酩酊2 お仕置き 【政宗】R18


着いたのは湯殿。

普段から朝と夜、1日に2回湯浴みをする習慣のある政宗。

その日もいつも通り、湯槽には適温の湯がたっぷりと用意されていた。

引っ張り込まれて、ガタンと脱衣所の扉が閉まると、名無しの身体は壁に押し付けられた。

すぐに腰紐を解かれ、するりと襦袢を落とされ、あっという間に裸にされる。

「!!」

身体を隠そうとした名無しの両手は一纏めにされて、頭の上で縫い留められた。

「いや……!」

差し込む朝陽は、全ての色を鮮明にし輪郭をはっきり際立たせている。

そんな中で、自分だけ一糸まとわぬ姿にされ、それを政宗にじっと見つめられている…

隠したくても逃げたくても、強い力で押さえられた両手はびくともしない。

「見ないで…」

政宗はずっと無言。

じりじりと肌が焦がされるような視線を落とすだけ。

その状態が長く続き、あまりの羞恥に名無しは俯いた。

目の奥がじんわりと熱くなり潤み始める。

(…どうして何も言ってくれないの?)

「……ガッカリしたでしょ…」

「あ?何がだ?」

「…貧相だから…」

名無しの瞳から零れた涙が頬を伝い落ちる。

「まったく。バカな事を言うな。こんなに綺麗なのに」

政宗は指先で涙を拭った。

「嘘…」

「嘘じゃない。本当に綺麗だ。何もかも、お前の全部がいつも俺を欲情させる」

きっぱりと言った政宗の言葉に名無しは顔を上げた。

「お前だけだ、抗えない位に興奮させられるのは」

蒼い瞳に揺らぐ炎とその強い視線に、名無しの腰の辺りはギュンッと疼く。

肌が次第に上気していった。

(…恥ずかしいのに…)

脚の間がじんわりと潤っていくのがわかった。

「なあ、どうしてほしい?」

低い綺麗な声で耳元で囁かれ、ゾクゾクしながらも

(…恥ずかしい…)

唇を噛んで再び俯いた名無し。

「言わないとずっとこのままだ」

「…………口づけしてほしい…」

消え入りそうな声に満足気な笑みを浮かべて、

「いい子だ」

政宗は名無しの耳に口づけた。
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