第17章 君の誕生日2−2 【佐助】ヤンデレEND R18
「あっ…」
それは性的な甘い刺激になり下腹部がゾクゾクした。
クリームを塗られた脚の間と胸は、特に敏感になっていて、照らす蝋燭の光にも、僅かな空気の揺れにも淡く煽られてしまう。
こんなこと駄目なのに……
そう思うのに、私の身体は感じてしまう。
「名無しさんの脚、ずっと着物だから殆ど見たことなかったけど凄く綺麗」
……何だかジンジンする。
肌が疼いて仕方ない。
クリームを塗られた大事な所が熱く充血してるのが感覚でわかる。
ほんの少し腰を動かすと欲しい快感が少しだけ得られた。
だけどそんなの焼け石に水で、もっともっと欲しくなる。
自分の手で慰めたくても身体は動かない。
こんな状況なのに、感じちゃ駄目なのに、
内側から湧く快楽への欲望に耐えられそうにない。
そんな様子を見て佐助くんはクスリと笑った。
「名無しさん、今、どんな顔してるかわかってる?目がとろんとして凄くいやらしい顔」
「…ひぁ…」
佐助くんの手が内腿をかすめた。
触れてほしい所の近く。
そこじゃ無いのに…
ジリジリと焦らされる。
「落ち着かない?それはクリームのせい。実は丁子や竜骨とか、媚薬の成分も入ってるんだ。言ったよね、世界に一つだけ、君に使う為だけに作ったものだって」
「っ…はぁ……」
もう深く考えられなかった。
湧き上がる性的な欲望の波にのまれ、早鐘のように心臓が高鳴り呼吸も荒くなっていた。
「触ってほしい?それは出来ない。プレゼントは足のマッサージだから」
佐助くんは唇の端を上げて意地悪く言った。
「はぁ…はぁっ…」
我慢できない。目元も痛いくらい熱くなっている。
こんなの駄目。
私の理性はもちろん、この状況を拒んでいる。
だけどそれは、か細くて今にも押し流されそう。
「…だめ…」
私はふるふると小さく首を横に振った。
「じゃあお願いしてみたら?今日は君の誕生日だ」
眼鏡の奥の彼の瞳に焰が揺らめく。
それに魅入られた私は、言われた通りに懇願していた。
「はぁ……さわって…おねがいっ…」
もう何もかもどうでもいい…
自然と涙が溢れていた。