第13章 光と影
『なんか、意外と楽かも。』
「油断はするな。」
『分かって………』
「ゆる!!」
急に後ろから放たれた弾に気づいたウェンがシールドでガードする。
「大丈夫?」
『うん!ウェンありがとう!!』
「後ろから射撃追ってきてる。」
「巻けるか?」
そう言って4人が過度を曲がるが、放たれた弾は4人を追うように曲がる。
『……バイパー?』
と呟く。
『………っえ?バイ、パーって……?』
「ゆる?」
ウェンが反応する。
そんな中でもバイパーは4人を仕留めるように後ろから攻撃の手を伸ばしていた。
「うっと惜しい。ここで止めるわ。」
「任せた。」
切り離されたウェンを尻目に2人の後ろを着いていく。
『外、どーなってるかな。』
「外が崩れる前に早く終わらせましょう。」
3人は後ろ髪を引かれながらもそのまま奥の廊下へと消えていった。
「敵の作戦が大胆すぎる。そもそも捕まることを恐れていないのか。あるいはそれだけの自信があるのか....。」
遠征艇を目指し奥へと消えていく3人を司令室から眺めていた忍田は訝しげにモニターを見つめていた。