第13章 光と影
「アレがアフトクラトルが言っていた遠隔斬撃ですか?」
『たぶん…?』
「結構厄介だな。とにかく急ぐぞ。」
「了解。」
4人はさらにスピードをあげると遠征艇のある地下を目指した。
一方その頃ボーダーの作戦室は騒然としていた。
「司令部!」
「なんだ?迅。」
「向こうの狙いは遠征艇だ!護衛チームを先回りさせてくれ!」
「遠征艇だとぉ!?」
鬼怒田は声を荒らげる。
「遠征艇が破壊されれば再建に莫大なコストと時間がかかるぞ!遠征計画が1年は頓挫するぞ!」
「しかも相手はトリガーで壁を抜けてくる。ましてや何故だか遠征艇までの通路も知っている。このままじゃ防ぎようがないんじゃないのかね?」
「いや、何故道を知ってるのか分からないですが....敵さんのトンネルトリガーが万能ならはなから直通で侵入してますよ。でもそれが出来ないということは範囲に制限があるってこってす。要所を抑えれば迎え撃てますよ。ですよね?室長。」
「うむ。その通りだ!必ず止めろ!ネイバーの好きにさせるな!」
命令された冬島は即座に侵攻を阻むための様々なトラップや通路を次々と封鎖していく。
そんな中モニターを見ていた天羽の表情が険しくなった。