第13章 光と影
『隊長!狙撃兵いっぱいだよ~。どーする??』
「ふむ。厄介だな」
「最初に様子見でアイドラに先行させますか?」
「そうだな。ヨミ、アイドラを数体先行させてくれ。」
「了解」
ヨミは短い返事をすると、数十体のアイドラを起動させ、ガトリン達の前に先行させた。
すると、先行させたアイドラが狙撃により、次々と破壊されていく。
「おい!アイドラがガンガン削られてる!やっぱり完全に待ち構えてんじゃねーか!」
『これ、倒しちゃだめなの??』
「まだだめだ。とりあえずこのまま行く。屋上を1分黙らせろ。その間に俺達は基地へと侵入する。」
「わかりました。」
指示されたコスケロはゲートトリガーをボーダー本部に向かって打ち上げる。
すると、花火のような音が鳴り響き辺りにチップが巻かれると、それが種となりゲートが開いていく。
そして中から数十体のドグが現れると、上の狙撃が一瞬にして止んだ。
それと同時に両サイドから援護射撃していたトリガー使い達が一旦引いていく。
「ドグが上を抑えているうちに俺達も行くぞ。」
『「了解。」』
ガトリン含む4人は無数のトリオン兵に紛れ、戦場を突き進むとワープトリガーを使って中へと侵入した。