第11章 悪夢が覚めると、
『従えば、殺さない…?』
「ああ。約束しよう。」
これで、秀次を、みんなを守ることができるのなら。
私は、
『……分かった。従う。』
ハイレインはフッと微笑み、
「懸命な判断だ。やることが終われば、少なくともお前にもすぐに任務が入る。」
『任務?』
「やることはそちらの世界と同じと思っても構わない。とりあえず今は休め。」
私の体の心配ばかりしてくる。
案外優しいのかな。
私が捕虜だから丁重に扱っているだけかもだけど。
『……はい。』
疲れているのは事実だったから、大人しく従うことにしよう。
秀次は今頃何をしているのかな。
新くん、元気かな。
そんなことを考えながら、眠りについた。