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甘えたがりの恋(仮)
第10章 辻ゆるの決断
辺りが見えなくなるほどの黒煙が上がった。
「ゆる先輩!!」
『…無事?…修。』
取り返した千佳を修に手渡した。
修はゆるの言葉に迅を重ねる。
ハッとして、
「ゆる先輩こそ!大丈夫じゃないですよね!?」
と焦る修に私は
『わ、たしは…だい、じょうぶ……』
と答え、そして、気を失って倒れた。
「ほう、ここまでやるとは思わなかったな。」
「!!」
すでに生身の状態ではあったがハイレインはまだ立っていた。
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