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甘えたがりの恋(仮)

第8章 悪夢、再び。





目の前に稲妻が走り、ゲートが現れる。

真っ黒い穴が真っ青な空を侵食し、数え切れないほどのネイバーが這い出て来た。


『4年前より、多い...?』
 

空模様はより一層悪くなり、眼下には数えるのが嫌になるほどのゲートから近界から送られてきたであろうトリオン兵が見える。

それは、再び見る悪夢の始まりの意味していた。
 

『こちら、辻ゆる。ゲートの発生を確認。目視できるだけでも本部の周りにざっと見ただけでも40以上トリオン兵がいます。未だ増加中。指示をお願いします。』


無線で本部に伝えると、


「任務中の部隊はオペレーターの指示に従って展開!トリオン兵を撃滅せよ!!1匹たりとも警戒区域から出すな!!非番の正隊員に緊急招集を掛けろ!
全力で迎撃に当たる!!作戦開始だ!!」


忍田本部長から指示が出た。

 
『辻ゆる、了解。』

 
それぞれが一斉に動き出す。

そして、トリオン兵もバラバラの方向へと移動を始めていた。


「辻、敵の様子は!」
 
 
『ゲートは未だに増加中、モールモットやバムスター、バンダーが出てきている模様。人型の気配はなし。ゲートから出てきたトリオン兵はそれぞれ纏まって5方向に移動中。以上。』

 
状況を確認し、忍田本部長に伝える。

 
「了解した。沢村くん、トリオン兵はどう別れている?」
 

「西・北西・東・南・南西の5方向です。」
 

「現場の部隊を三手に分けて東・南・南西の敵にそれぞれ当たらせろ!迅は西に、天羽は北西に向かってくれ!敵の有益な情報が入り次第、回す!辻は敵の狙いを探りながらB・C級の補助に当たってくれ!」
 

『辻ゆる、了解。』


返事をし、トリオン兵を倒しながら補助へ向かう。

しかし、倒しても倒しても次から次へとゲートから出てくるトリオン兵。

キリがない。



『秀次…みんな…。守る…。』










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