第6章 騒がしい正式入隊日
「嵐山先輩、ゆる先輩。もうやめさせてください。見るに堪えません。」
木虎ちゃんがが私達に言ってきた。
修はあれから、ずっと負け続けている。
すると遊真が、
「修だって今すぐ勝てるとは思ってないだろ。先の事を考えて経験を積んでるんだよ。」
と反論する。
「ダメで元々、負けも経験…。いかにも三流が考えそうなことね。勝つつもりでやらなきゃ、勝つための経験は積めないわ。」
まぁ、木虎ちゃんの言うこともそうかも。
でも修には…負ける気があるようには見えないんだよね。
しばらくして、蒼兄と話していた修は最後の一戦に挑むらしい。
「あれ?まだやるみたいだぞ。」
と遊真。
「なんで!?もう十分負けたでしょ…!?」
と木虎ちゃん。
「さぁ…?修、何か喋ってたぽいけどな。」
《ラスト一戦 開始!》
そして、最後の一戦が始まる。
蒼兄は開始早々、カメレオンを発動する。
対して修は、トリオンキューブを出現させる。
すると修は、散弾を室内いっぱいにばらまいた。
「訓練室はトリオン切れがないからできたんでしょ。」
としろくん。
「風間さんは透明のままじゃ、弾丸を防御出来ない。」
『考えたね、修。』
蒼兄はスコーピオンで散弾を切っていく。
そして蒼兄は、一直線に修めがけて走る。
修は右手にキューブを作る。
『……それでも蒼兄は強い。』