• テキストサイズ

甘えたがりの恋(仮)

第5章 遠征部隊の実力





『私は本部の人間だけど悠一に手を貸した。……それに、悠一は大切な最上さんの形見を渡すくらい本気で遊真を信用してる。悠一が信用してるなら私ができないわけないです。遊真、いい子だったし。』


「……」


『だから、星月華を出します。…持ってても…使わないし、こういうことに使った方が母も喜びますから。』


「…」


そして悠一が


「もうひとつ付け加えるなら…。城戸さん、うちの後輩たちは城戸さんの"真の目的"のためにも、いつか必ず役に立つ。」


「!」


「俺のサイドエフェクトがそう言ってる。」


「………いいだろう。」


「……!」


「取引成立だ。黒トリガー"風刃"と"星月華"引き換えに玉狛支部、空閑遊真のボーダー入隊を正式に認める。」


「!!」


遊真のボーダー入隊を正式に城戸司令に認めてもらい、会議室を出た。











会議室を出ると、


「…よかったの?星月華。」


と悠一に聞かれた。


『ボーダーが崩壊するよりはいいでしょ。お母さんもそう思ってる。』


と答える。


「…ゆるの母さん、優しいもんな。小学生の時とか、びっくりするくらいお人好しだった。」


『………二人で黒トリガー手放したけどは、悠一は後悔してるの?』


「…いや。むしろ、ゆると同じだな。」


私が聞くと、スッキリした様子で悠一はぼんち揚を食べ始める。





「ふんふんふーん。バリ…俺ら、A級かぁ…ボリ」


『ランク戦出来るようになるじゃん…バリ…ずっと見学だったから楽しみ…ボリ』


歩きながらぼんち揚を一緒に食べていると、前方に慶と蒼兄が壁に寄りかかっていた。


「……」


『慶と蒼兄!』


「よう。お二人さん…ぼんち揚げ食う?」









/ 83ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp