第5章 遠征部隊の実力
秀次が口を開く。
「嵐山さん。ネイバーを庇ったことをいずれ後悔する時がくるぞ。あんたは分かってないんだ。家族や友人を殺された人間で無ければ、ネイバーの本当の危険さは理解できない。ネイバーを甘く見てる迅はいつか必ず痛い目を見る。…そしてその時にはもう手遅れだ。」
悲しい目をしながら言った。
准は、
「甘く見てるってことはないだろ。迅だってネイバーに母親を殺されてるぞ。」
と答えた。
秀次が黙る。
「……」
「…それでも信じるなら、相当な理由だろ?」
「…っ。」
顔を歪ませ、しばらくして秀次達はベイルアウトをする。
その様子を見ながら私達もベイルアウトする。
翌朝、私は悠一と本部に向かった。
『「失礼します。」』
「……!」
悠一が軽い調子で
「どうもみなさんお揃いで。会議中にすみませんね。」
と言う。
会議室へ足を運び入れた私達に城戸司令の顔が一気に強ばっていく。
「迅、辻…」
「よくものうのうと顔を出せたな!」
「まあまあ鬼怒田さん、血圧上がっちゃうよ。」
「何の用件だ。宣戦布告でもしに来たか。」