第5章 遠征部隊の実力
ドンッ
すると、悠一のいる方向で誰かがベイルアウトする。
「迅さんじゃないですよね。」
「違うな。黒トリガーにベイルアウトの機能はついてない。」
『もし最初に狙うとしたら、聴覚のサイドエフェクトを持ってるしろくんでしょ。』
「…確かに一番やっかいだからな。」
そして、また悠一により誰かがベイルアウトしている。
流石だな。
そして、二人目のベイルアウトの光がのろしとなり、向こうが動き始める。
公平のアステロイドが振りかかってくるがシールドでガードした。
そして、私はバイパーを公平にとばした。
「げ。」
陽介が木虎ちゃんと充を引きよせ、別で戦闘を始めた。
秀次がこちらへ近づいてきた。
「……ゆるなんでっ。ゆるは俺と同じだろ!?なんで庇う!?」
『……ネイバーは好きじゃないよ、家族を、秀次のお姉さんを奪われた…。私の片目も、秀次の笑顔も。』
「じゃあ、なんで!?」
『遊真は違う。他のネイバーと違うよ。ボーダーに入って、いいネイバーもいるって知った。だから、分かる。』
「……。」
『秀次も本当はどこかで分かってるんでしょ?』
私はそう言ってアステロイドをとばした。
「……!」
そして秀次が私から距離をとった瞬間、
パンッ
賢のツインスナイプが秀次と公平の腕をとばした。
「うーわ、佐鳥の釣り狙撃かよ。やられた。」
すると
ドドンッ
悠一がいる方向で、二人がベイルアウトした。
「!」
「三輪君、作戦終了よ。太刀川さんと風間さんがベイルアウトしたわ。」
「!!」
「くあああ~~!負けたか~~~!つーか六対一で勝ったの!?太刀川さんたち相手に!?黒トリガー半端ねぇな!!」
『悠一だからね。』
「任務達成ですね」
「嵐山さん、ゆる先輩!みました?オレの必殺ツイン狙撃!」
『はいはい。すごかったよ。』
「ああ。木虎、賢。よくやった。ゆるもお疲れ様。」
『准もね。』