• テキストサイズ

甘えたがりの恋(仮)

第5章 遠征部隊の実力




一方、遠征部隊は……


「5人纏まってるとなかなか殺りきれないな。」


「しかも迅は"風刃"を一発も撃っていない。トリオンを温存する気だ。」


「後手後手だな…。」


「三輪。ゆるは黒トリガー……使うと思うか?」


「……使う可能性は低いと思う。ただ、最近のゆるは前に進もうとしているように見えるから……分かりません。」


「……そうか。」


気まずい空気を風間隊の菊地原士郎が、


「風間さん、こいつら無視して黒トリガー押さえに行っちゃダメなんですか?うちの隊だけでも。」


と遮った。


「玉狛には木崎たちがいる。ここで戦力を分散するのは危険だ。」


『なるほど、了解。』


「三輪、米屋と古寺はまだか?」


「…もうすぐ合流します。」


「出水、俺と風間隊と狙撃手は総攻撃で迅をやる。
三輪隊にはきっとゆると嵐山隊がつく。お前は三輪や米屋と組んでゆると嵐山隊を足止めしろ。」


と慶に命じられ、太刀川隊の出水公平が


「了解。」


と答える。


「……」


「……三輪、気負うなよ。ゆるはまっすぐ来るからな。」


「言われなくても分かってます。たとえゆるでも手を抜ける相手ではありません。」


公平は、慶の指示に従い三輪とその場を離れた。

蒼也は秀次に


「玉狛と忍田派が手を結んだということは、黒トリガー3つと本部隊員の3分の1。戦力の上で完全に上回ったということだ。黒トリガーの奪取はより緊張性を増した。失敗は許されないぞ三輪。」


と言う。


「…分かっています、風間さん。」

















そして、再び開戦の幕が上がった。



/ 83ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp