第5章 遠征部隊の実力
ダンッ
『悠一……私のこと忘れてない?』
「……!」
「ゆる…!?」
みんな驚いてる。
まぁ、ネイバーを恨んでいる奴がこっちだったらそうなるか。
「ゆる先輩もこっちなんですね。」
と嵐山隊の時枝充が声をかけてきた。
『うん。悠一と今日、忍田さんにも頼まれたから。あと、遊真と会って私はこっちがいいって思ったから。』
「ゆる……。お前も覚悟はできてるんだろうな。」
『もちろんできてるよ。慶と蒼兄には負けない。』
そして悠一が宣言する。
「これで俺達は絶対負けないよ。俺のサイドエフェクトがそう言っている。」
「…なるほど、"未来視"のサイドエフェクトか。ここまで本気のおまえを久々に見るな。面白い、おまえの予知を覆したくなった。」
慶の言葉で戦闘体勢に入る。
「やれやれ、そう言うだろうと思ったよ。」
ドンドンドン
戦闘を開始したと同時に激しく音が響く。
遠征部隊が動く。
スコーピオンを使いこちらへ一直線に攻撃を仕掛ける中、対抗して木虎ちゃんと充がアステロイドで迎え撃つ。
それをガードし悠一に向かい攻撃を仕掛けるが、それをかわし相手のスコーピオンを壊していく。
その隙をついて弧月で斬りかかる慶だったが、私はギリギリでかわす。
「…流石ゆるだな。」
「ばか慶には負けませんよーだっ!」
私は一旦距離をとって
『アステロイド!!』
細かくアステロイドをとばす。
私から離れた慶がアステロイドをかわし、再び孤月を構え、すぐに攻撃を拡張し周りの家まで斬り裂く。
瞬時に反応した私達は一斉に跳び斬撃をかわす。
そして、准と充が放ったアステロイドを盾に慶達から距離をとった。
ドォォォン
お互いの姿が見えなくなったのを確認した私達は、一旦その場から姿を消す。