第4章 白い黒トリガー
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次の日の朝、悠一から電話がかかってきて、
「遠征部隊と戦う前に黒トリガーに会ってみない?いい奴だよ~」
と言われたので玉狛支部へ行くことにした。
『あ、京介。』
支部に入ろうとしている烏丸京介に声をかけた。
「ゆるさん。どうしたんですか、迅さんですか?」
『当たり。頼みごとされちゃって、その下見?みたいな感じ。』
「………?」
『おじゃましまーす』
「あれ、ゆる。どうかしたの?」
玉狛のオペレーターの宇佐美栞。
「また迅でしょ」
玉狛第一の攻撃手、小南桐絵。
二人とも仲が良い私の友達だ。
『そうだよ笑
悠一いる?音しないけど。』
「迅さんなら、まだ寝てるよ~」
『自分で呼んでおいて………』
私は怒りに身を任せ、悠一の部屋に突撃する。
そして、のんきに寝ている悠一をたたき起こした。
『悠一!自分で呼んでおいて寝てるな!!ばか!』
「んぁ……ゆるか。あ、もう下に例の黒トリガーがいるよ。……………よしっ、下へ行こ~!!」
『………』
呆れることしかできなかった。