第2章 事件の始まり
「リリカまで連れてこんでええやろ」
「いやぁリリカが必要なんスよ」
やってきたのは虚が出没したとされる場所。
討伐済みだが調べる必要があるとされ浦原直々に来たのだ
「リリカ」
喜助が名前を呼ぶと
リリカは手を空中に”入れた”
「なっ!」
まるでポケットから物を取り出すようにひょいっと大きな機械を取り出したリリカ
ふよふよと浮いていた機械を喜助がそっと地面に下ろす
「それ、隊舎にあるやつやんけ!!重いからっていつも荷車に…」
「そーなんスよ、まぁリリカが居れば関係ないんスけどね」
「なんやねん!説明しろや」
機械の電源をつける喜助ににつめよる
「まぁ、簡単に言っちゃえば亜空間。まぁ空間操作が出来るって言ったらいいんスかね」
「空間操作やと?」
「そうッスよ、まあ例えるなら
一の地点から五の地点に空間を直接繋げれる。
そこから取り出したものは5秒間無重力になるんで
重いものもひょいひょい運べて
また、荷物を亜空間にしまい込めるんでリリカによく頼んでるンスよ」
「便利なもんやな」
「まぁあんまりやりすぎるとリリカ寝ちゃうンスけど」
ドヤっと仁王立ちするリリカ
「んで、なんでうちまで連れてきたんや」
「それがっスね」
ゴゴゴゴっと重い霊圧を感じる
空間が割れるようにして虚が目の前に現れる
「虚が出現するからッスよ」
「先に言えや!!!」